はい。
ようやく開催されたワインファンドの出資者説明会にいってきました。
昨年末に破綻した、アレです。
最初の写真は、説明会終了直後の会場。
写真撮影と録音は禁止、と最初に言われていたので、終了後ならよかろうとパチリ。
おおぜい収容できるホールなのに、出席者は数十人程度でした。
(出資者は500人以上。)
そりゃそうですよね。
日程の連絡がきたのはわずか1週間前のうえ、開催は平日昼間。
私も、急遽仕事を休んでの参加でした。
このような報告書ももらいました。
今回欠席した方にもおそらく、今回の議事録的なものと一緒に郵送されるはず。
中には小さな文字びっしりの説明と、詳細なデータ。
たしかにこんな膨大な資料を分析したりするのであれば、1ヶ月や2ヶ月では終わらないよね……。
でもやっぱり、日程はもうちょっとはやめに教えてほしかったかなぁ。
ぜんぶ聞き終えての印象は、
ものすごくずさんな運営だったのね
というところ。
こういっては悪いのだけど………
結局田舎のおっちゃんたちが
「あそこの酒屋の坊(ぼん)はフランス留学しとってワイン詳しいらしいべ。んだらあいつ引きこんでこんなん作ってみるべ?ぜったい儲かるべ!」(方言てきとー)
みたいなノリで始めちゃったものだったのかもなーと。
ワインファンドってもともと税理士さんなんかが集まって始めたファンドだと聞いていたのですが
税金には詳しくても、はたしてファンド運営のノウハウなんかを、誰かちゃんと持ってる人はいたのだろうか。
元役員の方が壇上で、
「自分も5000万出資していたので……(しょんぼり)」
という発言をしていたあたりから察するに……
投資のなんたるか的な(資産や投資先はしっかり分散しましょうみたいな)ことすら、理解してる人が役員の中にほとんどいなかったんじゃないの?と勘ぐってしまいました。
おそろしい。
そしてかなりがっかり。
高級感を演出した運用報告書やら、サイトやらでそれらしく体裁整えていたけど、
ふたを開けてみたら、ワインに詳しかったのは現社長(高橋氏)のみ。
ファンドの運営のほぼ全てを、彼に丸投げしていた状態だったようです。
海外の在庫はまるっきりチェックしてなかったようだし、海外からくる書類は全員で共有しないで、高橋氏直送。
今回の破綻も、行政からチェックが入って不正がバレて……ということではなく、あくまでも高橋氏の自首(?)だそうです。
行政に
「うちのファンド実は不正してました。もうこれ以上無理です。すいません」
と報告したら、行政側はまったく調査もなにもせず
「あ、そう。じゃ処分ね」
という流れ。
弁護士さんがいくらなんでもありゃひどいよね、みたいなこと言ってました。
せめてなにか、ちょっとでも調査してからにしろ、と。
フランス語できないから、とか在庫全部数えるのは不可能だから、とか前社長が言い訳していたけど、こちらには責任逃れにしか聞こえませんでした。
いちばん大変な部分をぜーんぶ高橋氏に押し付けて、ほかの役員はおいしいとこどり、みたいな。
当然言うまでもなく、自ら数字を操作してサギをおこなっていた高橋氏の責任は重大なのですが、
これがもし、もうひとりくらい役員の中で、大変な仕事を高橋氏と一緒にできる人がいてくれていれば。
もし相談できるひとが、誰かひとりでもいたら。
高橋氏も、最初に損失が出たときにひとりで抱え込まずにもっとましな方向でおさめられていたのでは。
そう思わずにはいられません。
もちろん、自分の大切なお金をふいにされてしまって、しかもほぼ全額戻ってこなさそうで
高橋氏を恨んでないとはとても言えないのだけれど、
「全部こいつが悪いんです!」
「私たちはなんにも知りませんでした!」
と、役員と前社長から全ての責任を押し付けられている体の高橋氏には、同情の気持ちもわいてしまうのでした。
高橋氏、これから死ぬほど大変だと思うけど、自殺とかしないでくれるといいなぁ……。
あ、同情はするけど、取り返せるのであれば可能な限り返してもらうし、責任もとってもらいますよ!
放棄はしませんから!(`Д´)
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